初恋+
   ハ ツ コ イ プ ラ ス



今日は新八の家に沖田は遊びに来た。
丁度お妙さんは用事があり家には居なく、いつもバカ騒ぎでうるさい二人と一匹は自由奔放に何処かへ遊びに行き、一人になってしまった新八は沖田を家に呼んだのだ。
戸棚にあった客用の茶菓子とお茶を二つずつ用意してお盆に乗せ、沖田を待たせている自分の部屋に向かう。

「沖田さーん、お茶の用意が出来ましたよ〜」

そう言って片手でお盆を持ち、自室の襖を開けた。
開けた途端に危なくお盆を床に落とすとこだった。

「な、なに見てるんですか!!?」

「そりゃ、本ですぜ」

自分の手の中にある本を広げながら「見てるよ〜」って感じに揺らして見せる。

「そうじゃなくて、それ、僕のアルバムですよ!!」
「減るもんじゃないから平気でぃ」
「いや、そういう問題じゃなくてっ!」

茶菓子らを乗せたお盆を机に置き、アルバムを取り上げようと手を伸ばす。
だがその手はすかし、逆に手首を捕まれ沖田の方へと引っ張られる。

「わわっ、ぷっ!」

勢いがありすぎたせいか、沖田の胸に顔をぶつけた。文句でも言おうと顔を上げようとしたら、沖田が包み込むように新八を抱きしめ、新八ィの髪の毛からお日様のいい匂い〜っと顔を埋める。時々新八の髪を梳きながら堪能する。
ほのぼのとしている沖田とは逆に新八は真っ赤な顔をしている。

「お、沖田さ…」
「新八ィは初恋したことありやすかぃ?」

放してもらおうと呼ぼうとしたら、いきなり沖田は初恋の話を持ちかけてきた。

「へ?初……恋です…か?」
「そぉ」
「そりゃ…ありますけど……」
「…残念、俺じゃなかったんですかィ」

そして本当、心底悲しそうに溜息をつく。

「いいじゃないですか!沖田さんは!?」
「俺ですかィ?」
昔を思い出すために、うーんっと唸りながらポツリと言う。



「ありますぜ」


新八の中でチクリと何か胸に刺さった感じがした。おかしい。自分も初恋をしたことがあるし、沖田さんにだって初恋はあるはずなのに胸が痛くなった。静かになってしまった新八に沖田はニヤリと笑う。

「どうしたんですかぃ?俺の初恋気になりますかぃ?」
「そ、そんなことありません!」

ばっと顔を上げたら沖田と目が合い、すぐさま目線を逸らした。

「ぷっ、くっくっ…っ」

すると突然沖田は肩を小刻みに揺らしながら笑う。

「なんですか…」
「いや〜思いっきり顔に書いてありますぜぇ?‘気になる’ってさァ」

「っ!?」

間違っていないから新八は何も返せなくなってしまった。


「んーでもまぁ俺もやっと初恋の人が誰かってのがわかったんですがねぇ」


そう言って、新八のアルバムから一枚の写真を抜き出し、そしてその写真を新八に見せた。



「これは…」



写真に写っていたのは新八とお妙さんだった。七五三なのか正月でなのかわからないが、二人はいつものとは違う、綺麗な着物の服装をしていた。だが、そこには一部誤りがある。お妙さんは女の子で新八は男の子である。しかしその写真に写っていたのは両方とも女の着物を着ている姿だった。

「それはっっ!!」

奪い取ろうと素早く動いたが、簡単に避けられる。

「違うんです!僕はそういう道の人じゃないですからね!!小さい頃にそういう格好すれば厄除けになると言われたので着ていただけでっあのっ!」
「新八ィおちつけぇ〜」

沖田は新八の頭を撫でながら落ち着かせていく。この頃の自分が本当に恥ずかしいらしく新八はまだあたふたあたふたとしている。

「これが俺の初恋ですぜ」


「はへ?」

沖田が指差す方向にはその写真がある。お妙さんと新八の。

「え…まさか、姉う…え?」
「違う違う」

こっちと更に指を写真につける。指すとこは、女の子の着物を着た新八である。



「ええぇぇーー!?」



「まさか新八ィだとは思ってませんでしたぜ、あの時の女の子が」
「え、なんで沖田さんが!?出会いましたっけ!?」
「新八ィはすっかり忘れてるみたいだなぁ…」

はぁ…と本日二回目の溜息を吐く。

「そんなことはっ!だって、僕の初恋はその時ですから!!」





「へ?」

今度は逆に沖田が変な声を出してしまった。

「あの、恥ずかしいんですが…その時親とはぐれてしまって、道に迷っていたんです。そこへその時の僕と同い年か少し年上の子供が一人助けてくれたんですよ。」



「……」



「その子のおかげで親にまた会えたんですから!確かその子は綺麗な金色の髪で、武士の子供なのか小さな刀を持っていました」

その時のことを新八は思い出しながらどんどん話していく。沖田は手を口元に抑え小刻みに震えている。

「あ、今はもう覚えていませんが少し変わった話し方をしていましたね!『〜かィ』とか…」


「ぷーっっ!!」


我慢の限界がきたのか、沖田は大きな声を上げながら笑った。あまりそんなことをしない沖田に新八はどうしたのかと驚く。

「気付かないんですかぃ?それ、俺ですぜ?」



「へ……えええぇぇぇっっ!!!??」





「夜道で泣きながら歩いてる女の子を見つけて話かけたんでさぁ。んで、そのあまりにもの可愛さに一目惚れってや
つですかィ?だから助けたんですぜ」

沖田は新八の手首と腰を掴み自分の方へと引き寄せ、抱きしめついばむ様なキスをする。

「運命ってやつですかィ。お互いの初恋にまためぐり合えて、また恋をして恋人になる。嬉しいですぜ」

「そんな…まさか…」
「まだ信じられないんですかィ?だったら、今度屯所に来てくだせぇ。俺のちっさいころの写真ありますぜ」

そして頬にキスをして、立ち上がる。新八をお姫様抱っこしたままで。

「小さい頃からたっぷり愛してることを示しますぜ。これから…」

にっこりと微笑んで元からひいてあった布団の上に新八を下ろし、上に覆いかぶさる。



「えっと…まさか……」
「満喫してくだせぇな」


「うわぁぁぁぁぁん!!!!」



新八の叫びは誰にも届かなく、結局満喫させられるのであった。    


















「どうしたんですかィ?」


「迷子になっちゃったんだ…うぐっひく」


「んー…めんどくぇけど一緒に探しますぜ。君ィの名前は?」


「新八」


「新八ですかィ、俺は総悟って言うさぁ」 







END

水谷様より 

第2回絵チャにて、水谷様が私たちに萌を振りまいてくださいました…!経路はこう↓
水谷 > ……うーん、皆さんが絵を描かれるんなら、私小説書いてましょうか?(こんなこと言っていいのか
きりかるた > 小説キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!! すみません本気でねだりたいです(コラー!)
おねだり大成功です…!!!キャッッッホォォォォォゥゥゥゥ!!!!!(お前ってやつは)
絵チャ内で進んでいく小説はすごかった…お話しがリアルタイムで進んでいく様に私はただただ瞠目しておりました。
萌神さまァァー!!!うましかてを うましかてをありがとうございます!GOD水谷!I LOVE水谷!(うるせえ)
あ り が と う ご ざ い ま し た !!     可愛すぎだろ ホント…ッ    

絵チャログを持ってきたので処理の仕方とかタイトルとか不都合ございましたらご連絡くださいー
タイトルがエエエーなのは管理人が考えたからです。散々悩んだくせこんなしか出てこない自分が難い…!(本タイトルあれば教えてくださ…)  



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